【メニュー開発】飲食店を開業するためにどんな準備が必要か
これから飲食店を新規事業としてご検討されている方は多いと思います。
稼ぎ頭の本業があり、事業を多角化していく際の選択肢として、参入障壁が低い印象がある飲食店が候補に挙がりやすいのではと思います。
印象の通り実際参入すること自体は難しくないのですが、その分競合もひしめいているので、安易な準備で進めてしまうと簡単に淘汰されてしまうのも飲食店のもう一つの側面としてあります。
ですので安易に考えずに、開業へ向けた事前準備がとても重要になります。
その上で、飲食店の開業準備について説明している記事は数多く存在していますので、弊社の得意分野でもあるメニュー開発にフォーカスした開業準備についてお伝えしていこうと思います。
1. 立地調査と競合分析
飲食店を開業する際には、まず出店を計画している立地調査と競合分析が欠かせません。
この立地はどのような層のボリュームが多いのか、競合店はどのようなメニューを提供しているのか、トレンドの浸透具合はどの程度か、などをメニュー視点で把握します。
よくありがちなのは、トレンドを意識するあまり、自身のアイデアを優先してしまい立地にマッチしないメニューを提供してしまうこと。
当然ですが、その立地で需要がないものを提供しても受け入れられることはありません。
例え全国的にはトレンドであるメニューでも、出店する立地にフィットしていなければ意味を要さないのです。
2. コンセプトの決定
そして飲食店を開業するにあたり、明確なコンセプトを持つことが求められます。
コンセプトとは、お店を1つのカラーにまとめあげる規定のようなものなので、立地調査と競合分析から他店と差別化された個性際立つものでなければなりません。
そして、そのコンセプトに沿ってメニューを開発し、お店の雰囲気やサービスと統一させることであなたのお店らしいメニューが出来上がるのです。
3. メニュー開発
メニュー開発は、飲食店の核となる部分ですので、近隣の競合店にはない個性的で魅力的な商品を提供しながら、ターゲット顧客の期待に応えていく必要があります。
お客様は最初は目新しさを求めますので一度はご来店頂けますが、その際に味・見た目・構成などにご満足頂けないと、一度きりで終わってしまいます。
飲食店は客数が運営する上でひとつ大きな指標となるため、リピート頂けるお客様の総数をどこまで増やせれるかが客数の母数を底上げしていくための重要なポイントです。
自店のコンセプトに合わせたメニュー開発を基本とし、かつリピーターを飽きさせないためにも随時変化をさせていくことが顧客満足度を高める上で重要になるので意識しましょう。
4. 材料仕入先とレシピ化
メニューを決定したら、必要な材料の仕入先を確保する必要があります。
飲食店向けの仕入先は無数にありますが、商品ラインナップ・単価・ロット・配送料・配送頻度など、条件面は様々です。
ですので、開発するメニューに適した仕入先を複数の候補から比較して検討します。
また、メニューができて仕入先も整ったとしても、それをスタッフの皆様が作れなければ意味がありませんので、誰でもブレなく作れるレシピが非常に重要です。
そのためには感覚的な表現をできる限り排除して、手順や分量をしっかりと明記しましょう。
5. 価格設定
各商品の原価やお客様の納得感を考慮して適切な価格設定を行います。
その際に競合店との価格対比も意識しておくことが大切なポイントです。
価格はお客様がお店を選ぶ際の充電ポイントになりますので、原価・納得感・競合の価格を複合的に精査して設定する必要があります。
価格設定に失敗すると、粗利益や客数の減少にも直結しますので、安易に決めずに戦略的に考えましょう。
6. オペレーションテストと問題点の抽出
開業前に調理から提供までのオペレーションテストを行い、問題点を抽出します。
実際にオペレーションテストを行うと、食材の配置が悪かったり調理に予想以上に時間がかかってしまったりと不具合が顕在化します。
開業してからではお客様は待ってくれないので、事前に問題点を抽出して改善をしたうえでスタートすることが大切です。
まとめ
飲食店を開業するためには、メニュー開発の観点からでもやる事は多岐に渡り、どれも外せない重要な要素です。
また飲食店を構成する要素の中でもメニューは核になる部分ですので、お客様の印象に残る開発を心がけて、飲食店経営の成功を目指しましょう。
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