【カフェプロデュース】メニュー構成の工夫で客単価アップを実現する方法
カフェを新たに立ち上げる際、メニュー開発はコンセプトを形にするうえで非常に重要な工程です。
弊社CREATIVE DEVELOPMENT株式会社では、これまで数多くのクライアント様のカフェ立ち上げを支援し、メニュー開発の全般を手がけてまいりました。
本ブログでは、「客単価を上げるメニュー構成」をテーマに、私たちが現場で実際に行っている施策をご紹介いたします。
コンセプトを「売れるメニュー構成」に落とし込む
私たちがメニュー開発で最初に意識するのは、「コンセプトの具現化」です。
つまり、お店の世界観や価値観が、どのようなメニューに落とし込まれるべきかを明確にし、ブレのない一貫性のある構成をつくることが鍵となります。
このとき、以下のような要素を分解して考えます:
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店舗の立地
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想定ターゲット(年齢層・性別・ライフスタイルなど)
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利用シーン(ランチ、カフェタイム、テイクアウトなど)
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予算感(地域相場やターゲットの支払意欲)
これらの要素を掛け合わせていくことで、売れるメニュー構成が徐々に浮かび上がってくるのです。
ストーリーで“もう一品”を自然に生み出す
次に、客単価を上げるために重要な考え方が、「お客様の行動をストーリーで捉える」ことです。
例えば、以下のようなシーンを想像してみてください。
平日の昼下がり。近所のカフェにママ友2人がご来店。
ランチを注文して、食後に付いてきたドリンクを片手におしゃべりに花が咲きます。
やがて小腹がすいてきたタイミングで、目の前に「食後にオススメのスイーツ」POPが登場。美味しそうな写真に惹かれ、2人とも思わず追加注文。
さらに、ドリンクのおかわりが「+¥200」と書かれており、自然な流れでおかわりも注文。
この流れの中で、「ランチ → スイーツ → ドリンクおかわり」と、3つの課金ポイントが自然に生まれています。
重要なのは、「押し売り」ではなく、ターゲットの利用シーンにフィットした提案を行うこと。
そうすれば、お客様自身も「つい頼みたくなる」状態になります。
セットメニューで“お得感”を演出
次に効果的なのが、セットメニューの設計とその打ち出し方です。
たとえば、
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ランチ+ドリンクセット
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デザートセット
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おかわり自由のモーニングセット
など、お得感のあるセット提案は、お客様にとっては「つい頼みたくなる」魅力を持っています。
ここでポイントになるのが、「提案のされ方」です。
メニュー表の見やすさ、POPのデザイン、スタッフ様からの一言など、少しの違いで注文率は大きく変わります。
私たちが参考にしているのが、マクドナルドの「バリューセット」。
単品よりもセットを選びたくなる構成が見事にできており、結果的に客単価を高める仕組みがしっかりと機能しています。
トッピング・オプションで“選ぶ楽しさ”を演出
もう一つ、客単価を自然に上げる方法として効果的なのが、オプションやトッピングの充実です。
わかりやすい例が、「カレーハウスCoCo壱番屋」。
ベースはカレー1品ですが、トッピングが豊富に揃っているため、多くの人がシンプルなカレーだけでは終わらず、気づけば複数のオプションを追加しているはずです。
この仕掛けはカフェ業態でも活用可能です。
たとえば:
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サラダに+¥150でアボカドトッピング
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ラテに+¥100で豆乳変更
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パンに+¥200で自家製ジャム追加
このように、“ちょっとしたカスタマイズ” ができることで、お客様の満足度も高まり、同時に客単価も向上します。
まとめ|「自然な注文」で単価を引き上げる
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した施策は、すべて「お客様の心理や行動導線を理解したうえで、自然な流れで注文が増える設計」に基づいています。
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ターゲットの行動ストーリーからメニューを設計する
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セットメニューで“お得感”を演出する
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オプションの充実で“選ぶ楽しさ”をつくる
これらを丁寧に積み重ねていくことで、売上向上はもちろん、リピート率の高いお店づくりにも繋がります。
弊社では、カフェのコンセプト設計からメニュー開発、メニュー表の構成、導線設計まで一貫してサポートしております。
「客単価を上げたいけれど、具体的にどうすればいいかわからない」
「今のメニューに自信が持てない」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
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【執筆者】
CREATIVEDEVELOPMENT株式会社
代表取締役
伊藤栄一
飲食店メニュープロデューサー