【カフェ開業】厨房設備の見積もりが高すぎる?家庭用機器の活用で初期費用をグッと抑える方法
カフェ店を開業する際、多くの方が悩むのが厨房設備の初期費用です。
「厨房の見積もりが予想以上に高くて驚いた」
「予算内に収めたいけど、どこを削減していいのか分からない」
このようなお悩みは非常に多く、特に小規模なカフェや個人経営のお店では死活問題にもなり得ます。
しかし、実は厨房機器の中には家庭用の機器で代用可能なものも多く存在し、適切に見直すことで数十万円単位のコストダウンが可能です。
この記事では、「カフェ開業時の厨房費用を削減する現実的な方法」をプロの視点で解説していきます。
【厨房設備の見積もりが高くなる理由とは?】
まず、飲食店開業時に提示される厨房設備の見積もりには、次のような傾向があります。
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「業務用=必要」と思い込まれている
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余裕を持ちすぎたスペックや台数
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厨房業者さんの推奨で機器が過剰になっている
これらをそのまま受け入れてしまうと、実際の営業に不要なコストまで含まれてしまうことに。
そのため、”どこまで業務用である必要があるのか?” を冷静に見直すことが重要です。
【家庭用機器で代用できる代表例】
✅ 卓上フライヤー(揚げ物が少ない場合)
たとえば、揚げ物を主力にしていない店舗では、業務用フライヤーは必須ではありません。
簡単なフライドポテト程度であれば、家庭用の卓上フライヤー(数千円〜1万円)で十分対応可能です。
これにより、フライヤー本体の費用+設置スペース+油の管理コストをまとめて削減できます。
✅ 電子レンジ(使用頻度が低い場合)
業務用電子レンジは10万円以上するものもありますが、温め直しがメインであれば、家庭用レンジで十分代用可能です。
家庭用であれば1万円台で購入できるため、ここでも大きな節約になります。
✅ コーヒーメーカー・ポット類
カフェなどでコーヒー提供を行う場合でも、高額なエスプレッソマシンが必要とは限りません。
家庭用の全自動マシンやポット+ドリッパーでスタートし、売上が伸びてからグレードアップするのも一つの戦略です。
【小型厨房機器なら「段階的導入」が賢い】
カフェを開業する際、最初からすべての厨房機器を揃える必要はありません。
図面に直結する設備であれば、開業前に決めておかなければなりませんが、卓上機器や冷凍庫などであれば、営業しながら必要性を見極め、後から導入する方がムダなく運営できます。
たとえば…
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スタンド型ミキサー:まずはホイッパーから試してみる。
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冷凍庫:在庫量に応じてサイズを調整し、収納容量が足りなくなってきたら冷凍小型ストッカーを買い足す。
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スープウォーマー:注文毎に手鍋て温めから始める。
すべての設備が「今すぐ必要か?」を見極めましょう。
【中古厨房機器の活用も検討を】
厨房設備の費用を抑えるもう一つの方法が、中古機器の活用です。
中古市場では、状態の良い機器が新品の半額以下で手に入ることもあり、テンポスなどの店舗へ観に行ったり、メルカリなどをチェックしてみたりすると掘り出しものに出会えることもあります。
ただし、中古品の特性を理解して、保証や耐用年数の確認は必ず忘れずにおこないましょう。
【見積もり内容を見直すコツ】
見積書に「家庭用で代用できる機器」や「過剰スペックの設備」が含まれていないかを確認してみてください。
※その際は、品番から機器を調べて現物を確認します
業者任せにせず、自分自身のメニュー構成・営業スタイル・店舗規模に合わせて設備の必要性を判断することが重要です。
【まとめ:厨房費用は“必要最低限”から始めよう】
カフェの開業には多くのコストがかかりますが、厨房設備は見直し次第で大きくコストを抑えられるポイントです。
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家庭用機器の活用で初期費用を大幅削減
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スタート時は必要最低限の設備から
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中古品も視野に入れる
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見積もりは鵜呑みにせず、自分でチェックを
カフェ開業は長期戦です。最初に無理な投資をしてしまうと、本業の運転資金に回す余裕がなくなるリスクも。
厨房費用を適正に抑えることで、事業のスタートをもっと柔軟に、そして確実に進めていきましょう。
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【執筆者】
CREATIVEDEVELOPMENT株式会社
代表取締役
伊藤栄一
飲食店メニュープロデューサー