【メニュー開発に特化】飲食店コンサルタント活用について
■ 採用難が進む飲食業界の実情
飲食店経営は、日々の営業だけでなく人材確保、売上向上、メニュー刷新など多くの課題と向き合わなければなりません。特に近年は、コロナ禍を経て社会情勢が大きく変化し、人材の流動性が高まったことで「突然の退職」や「思うように採用ができない」などの課題が、より顕著になってきています。
弊社は、これまで多くの飲食店様とご一緒する中で、さまざまな局面に立ち会ってまいりました。人員不足による営業縮小や、新メニュー開発が滞ってしまう事例などを通じて、「すべてを自社内で完結させる」ことの限界と、「外部の力を借りる」ことの重要性を改めて実感しています。
特に今のように採用が困難な状況下では、上記ののような「辞められて困る」では済まされない状態に陥ることも少なくありません。店舗運営の根幹に関わるような人材の退職は、売上低下だけでなく、既存スタッフ様のモチベーションにも大きな影響を与えます。そのため、採用やマネジメントに過度な負担をかけず、効率的に課題解決を図れる手段として、コンサルタントなどの外部パートナーの活用が注目されています。
■ 外部活用のメリットとコスト感
外部コンサルタントを活用する最大のメリットは、「専門知識」と「継続性」です。飲食店経営に必要なノウハウは多岐にわたりますが、そのすべてを現場スタッフ様やオーナー様が担うのは非現実的です。特定の分野、例えば「メニュー開発」や「オペレーション改善」といった専門性の高い領域は、プロフェッショナルに委ねることで、より短期間で効果的な成果を得ることができます。
また、契約期間中に突然辞めるという心配がないのも外部活用の大きな安心材料です。スポットでの依頼も可能なので、コストを抑えながら必要なサポートを受けることができます。
一見すると、正社員と比べてコストが高く感じられることもありますが、実際には、採用費や教育コスト、退職リスクまでを含めて総合的に見れば、外部の方がトータルコストを抑えられるケースも多いです。特に、採用が難航している今の時代には、非常に現実的な選択肢と考えることができます。
■ 弊社の支援内容:メニュー開発に特化
弊社は特に「メニュー開発」に特化したコンサルティングを提供しております。飲食店にとってメニューは「商品の顔」であり、「売上を左右する重要な要素」です。しかし、同じメニューを長く続けていると、お客様の興味が薄れたり、売上の伸びが鈍化したりすることも。
そこで弊社では、クライアント様の店舗に対して、ABC分析やヒアリングを実施し、売上構成や人気商品の傾向をもとに、次の一手となる商品提案を行っています。
「事例紹介」:
あるカフェ店舗様では、フードメニューに弱みがあり、ランチタイムの集客に苦戦していました。
その中で、オーナー様のご意向を踏まえながら、アルバイトスタッフ様でも簡単にできるメニューかつ日常利用に繋がりやすいフードメニューを強化し、ランチタイムの対策に充てます。
また売れ筋であるスイーツを中心に、話題になりやすい限定メニューを開発することで、SNSでも取り上げられる機会が増加し、結果としてランチ売上の底上げと新規獲得による売上増加に成功しました。
この事例は、オーナー様の想いや戦略と弊社の開発がうまく嚙み合った事例であり、データと現場の感覚を掛け合わせながら、「売れるメニューづくり」を支援させていただいた良い事例です。
■ 自社完結の限界と、外部との協働の価値
商品開発は、どうしても既存のスタッフや店主の感覚だけで行っていると、アイデアが固定化しやすくなります。結果として、「前と似たような商品」になってしまい、新鮮味に欠けてしまうことも。
外部の視点を入れることで、「業界トレンド」や「他店の成功事例」など、広い視野からのアドバイスを得られる点は、大きな付加価値です。
さらに、商品開発が可能なシェフを雇用する場合と比較しても、弊社のような外部パートナーをスポット的に活用することで、月額コストを抑えつつ高い専門性を得ることが可能です。
もちろん、常駐スタッフとして調理や教育を担ってもらいたいというニーズがある場合は、社員シェフの雇用が適していることもあります。そのため、自社の状況に応じて、「どこまでを内部で担い、どこからを外部に委ねるか」という視点で検討することが、今後の店舗運営において重要になってくると感じています。
■ 最後に:時代に合った人材・外部の使い方を
飲食業界は今、大きな転換期を迎えています。売上だけでなく、人材・商品・運営など、さまざまな側面で従来のやり方が通用しにくくなってきており、柔軟な思考と戦略的な体制づくりが求められています。
コンサルタントをはじめとした外部パートナーの活用は、その一つの選択肢として非常に有効です。特に、メニュー開発など専門的な分野においては、社内だけでは得られない価値を提供できると確信しております。
「人が採れない」「メニューがマンネリ化している」「新しいチャレンジをしたい」
そんなお悩みがある店舗様は、ぜひ一度、外部の力を取り入れるという選択肢を検討してみてください。
私たちも、御社に合ったご支援の形を一緒に考え、ご提案させていただければと思っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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【執筆者】
CREATIVEDEVELOPMENT株式会社
代表取締役
伊藤栄一
飲食店メニュープロデューサー